コルナゴ、アルミフレーム修理

ファイル 237-1.jpgこのフレームもまたネックチューブにクラック。。。

考えられる原因はヘッドパーツとの組み合わせの悪さ、、、

というより、ちゃんと組まれていないと言った方が良いかも。。。

適正なサイズのリーマーでサイズ出しをしっかりしてから組めば(もしくは組み直せば)

このような事にはならなかったはず。。。

でも、なってしまったモノは仕方ない。。。 しっかり修理しましょう!

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まずは溶接個所を削ります。 合計で5カ所もクラックが、、、

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そして溶接、リーマー。

ある理由から上下片側ずつ溶接、リーマがけの作業をします。

上半分溶接してからリーマー、そして下半分溶接してリーマー、、、みたいな。。。

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完成。 強度確保のため、溶接ビードは削りません。

キレイな溶接ビードはかっこいいですよ。

これに乗る人の生き方もうかがえます。

そういえば、ちょっと前にある自転車ブランドの展示会で

大型販売店の売り場マネージャーの方とお話をする機会がありました。

「溶接、加工等なんでも出来るのでよろしくお願いします」とお話をさせていただいたら、

「5万円くらいの自転車を溶接修理なんてしないで、新しいヤツ買ってもらおうよ〜、あはははは〜」

と、返されました。金額の問題じゃなかったりしますね、、、愛着のあるモノは特に。

せっかくエコな乗り物だから、壊れたら乗換えるなんてやってたら悲しいわけで。

もちろん、個人の考えは色々あって当たり前。

僕はこう考える。。。直せるモノは直しましょう!!

その為に日々精進。技術を磨いて参ります。

ま、なんだかんだ書きましたが

新しいモノも好きですけどね。

あはははは~

クラック修理~アルミ溶接

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サスペンションの取り付け部にクラック。

サクラジテンシャ得意のアルミフレーム修理です。

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クラック部分をリューターで削ります。 深く溶接されるように。

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フレームに合わせた溶接棒の種類を選択。

溶接。

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溶接すると裏側に膨らみができます。

その膨らみと、溶接による歪みの修正でリーマをかけます。

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完成!

 

ネックチューブ溶接修理

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かなり進行してしまったクラック。。。 これの溶接修理をしていきましょう。

ここまで進行しているとただ溶接するというわけにはいきません。

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まずは溶接歪みを最小に抑える為に型を作ります。 ボアゲージを使って正確に採寸。

クラックの入った原因は、ヘッドセットとのハメシロがキツすぎる。。。

これも溶接後修正しましょう。

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アルミ溶接。 割と難度の高い溶接ですが、サクラジテンシャの得意分野でございます。

一般ユーザー様から業者様まで、お気軽にご依頼下さいませ。 お見積り大歓迎です!

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内径処理、、、 ヘッドチューブリーマでサラッといきたいとこでしたが、、、、

このヘッドサイズのカッターが無い〜。。。

どうする、、、?

作りましょう!!

旋盤で必要なサイズにリーマの代わりになる型を削り出します。

この削るサイズにも要注意!! 削り方があるのです。

この型にラッピングコンパウンドを塗り、

ゆっくりと旋盤を使って回転させて内径をちょとづつ拡大していきます。

とても緊張する作業です。

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完成!!

溶接痕は強度的な理由から削りません。

ネックチューブをまるまる切って新しい物を溶接してしまうということもできますが、 かなりの加工修理になります。

なので、今回はこんな感じでやってみました。

 

シートポスト抜き&再生

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またしてもシートポストが抜けなくなったフレーム、、、

他店でトライしてみたけど全くダメだったそうで、

遠方からサクラジテンシャにご依頼いただきました。

前にもアップしましたが、、、はい、力技。。。

ポストが抜けたシートチューブはリーマーをかけて仕上げます。

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抜けたシートポスト、、、、 他の自転車屋さんでグリグリやられて先端はボロボロ、、、、

圧入されてるブラケットもゆるゆるに。。。

ほとんどの自転車屋さんでは交換って事になっちゃうんだろうけど、

サクラジテンシャではこのポスト再生させます!!

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まずはポスト表面をキレイに仕上げて、変形してしまった先端を少し切り落とします。

それを旋盤にて仕上げます。

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油圧プレスにて圧入。

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完成!

まだまだ直せば使えるのに、簡単に捨ててしまって新しく交換、、、

なんて事になってませんか?「そんなに値段しないから、、、、」

う〜ん、確かにそうかもしれないけど、、、 こんな時代です。

値段の問題じゃないですね。資源は大事に使いましょう。

使える物は修理!!